SES企業がCCNA研修を導入するメリット|未経験者を配属へつなげる育成設計

SES企業のCCNA研修は、未経験で採用した社員へネットワークの共通知識を身につけさせ、配属前のスキルを可視化するために活用できます。

特に、採用時期が分散している、社内講師を確保できない、待機中の学習状況が見えない、受講者からの質問対応が現場社員へ集中している企業では、eラーニング型の法人研修を導入する効果があります。

ただし、CCNAに合格すれば自動的に案件へ配属できるわけではありません。CCNA研修を技術基礎の共通化に使い、案件に応じてLinux、クラウド、監視運用、ビジネススキルなどを追加する設計が必要です。

当社の法人向けCCNA研修は、1名50,000円(税別)から利用でき、受講者への質問対応と法人向け進捗管理を含みます。

SES企業でCCNA研修が必要になる場面

SES企業では、研修対象者が毎年4月に一斉入社するとは限りません。中途採用者が1名ずつ入社する場合や、案件終了後の待機期間に学び直す場合など、研修開始時期が分散します。

CCNA研修は、次の場面で導入を検討できます。

  • 未経験で採用した社員の入社時研修
  • インフラ運用・監視案件へ配属する前の基礎研修
  • 案件終了後の待機期間を使ったスキルアップ
  • ヘルプデスクや運用監視からネットワーク分野へ進む社員の再教育
  • 開発職からインフラ職へ転換する社員の基礎教育
  • 顧客提案前にネットワーク知識を確認するための共通研修

入社時期や待機開始日が異なる場合、一斉開催の研修だけでは対応しにくくなります。1名から開始できるeラーニングであれば、対象社員が発生した時点で研修を始められます。

新卒・中途社員を基礎から育成する全体設計は、新入社員向けCCNA研修の進め方でも解説しています。

SES企業が抱えやすい5つの研修課題

1.社内講師を確保できない

ネットワークを教えられる社員は、顧客先の案件へ参画していることが多く、研修のために継続して時間を確保することが難しくなります。

講師を担当する社員の稼働を止めると、研修費として計上されない社内工数も発生します。

2.採用時期が分散する

中途採用を通年で行うSES企業では、研修対象者が1名ずつ発生します。

少人数のたびに講師、教室、教材、日程を用意すると、教育担当者の調整工数が増えます。

3.待機中の学習状況が見えない

「CCNAを勉強しておいてください」と伝えるだけでは、どこまで進んだか、何につまずいているか、受験できる状態かを判断できません。

本人からの自己申告だけではなく、学習進捗、理解度テスト、最終学習日を確認できる仕組みが必要です。

4.質問対応が現場社員へ集中する

未経験者は、IPアドレス、サブネット、VLAN、ルーティングなどでつまずきやすく、教材を渡すだけでは学習が止まる場合があります。

質問先を決めていないと、社内でネットワークに詳しい社員へ個別連絡が集中します。

5.配属判断の基準が統一されていない

受講期間だけで「研修を終えた」と判断すると、受講者ごとの理解度に差が残ります。

研修の完了率、理解度テスト、問題演習、質問内容など、複数の情報から配属前の状態を確認する必要があります。

SES企業がCCNA研修を導入するメリット

ネットワークの共通知識をつくれる

CCNAでは、ネットワーク基礎、Network Access、IP Connectivity、IP Services、Security Fundamentals、Automation and Programmabilityを学びます。

受講者の経歴が異なっても、OSI参照モデル、TCP/IP、IPアドレス、VLAN、ルーティング、ACLなどの用語と考え方を共通化できます。

未経験者の理解度を確認できる

資格の有無だけでなく、学習途中の理解度テストや問題演習を確認すると、受講者がどの分野でつまずいているかを把握できます。

サブネットは理解できているがOSPFが弱い、動画は進んでいるがテスト得点が低いなど、次に必要なフォローを具体化できます。

待機期間を計画的な学習へ変えられる

待機期間へ学習目標と期限を設定し、週単位で進捗を確認します。

単に教材を渡すのではなく、受講期間、1週間の学習時間、理解度テストの目標、受験予定日を決めることで、研修担当者と受講者の認識を合わせられます。

現場社員の教育負担を抑えられる

技術解説、教材、問題演習、一次的な質問対応を外部研修へ切り出すと、現場社員は自社の案件や社内ルールに関する指導へ集中できます。

当社研修では、受講者からの質問に原則1営業日以内で回答します。

1名から必要な時期に開始できる

当社研修は1名から利用でき、受講期間を1か月、3か月、6か月から選べます。

採用時期や案件終了時期が異なる社員を、同じ日に集める必要はありません。

CCNA研修だけで即戦力になるとは限らない

CCNAは、ネットワークエンジニアに必要な基礎知識を体系的に学べる資格です。一方、実際の案件では、担当業務に応じてCCNA以外の知識や行動も求められます。

案件に応じて追加する研修

配属を想定する業務CCNA研修に追加して確認する内容
ネットワーク監視・運用監視ツール、アラート対応、障害一次切り分け、手順書、エスカレーション
ネットワーク構築補助構成図、パラメータシート、設定変更、試験項目、作業報告
サーバー運用Linux基本コマンド、権限、ログ、サービス管理、シェルの基礎
クラウド運用仮想ネットワーク、IAM、監視、主要クラウドサービスの基礎
ヘルプデスク・社内SEPC基礎、問い合わせ対応、記録、説明力、社内ルール

CCNA合格を配属の唯一の条件にせず、案件で必要な作業と照らし合わせて不足分を補います。

技術以外に確認すること

  • 報告・連絡・相談ができる
  • 手順書に沿って作業できる
  • 不明点を整理して質問できる
  • 作業内容と結果を記録できる
  • 顧客やチームメンバーへ適切に説明できる
  • 勤怠と学習計画を自己管理できる

CCNA研修は技術基礎を整える手段であり、配属後の業務遂行を保証するものではありません。この点を明確にしたうえで導入する方が、研修後の評価基準を設計しやすくなります。

SES企業向けCCNA研修の進め方

1.配属候補と研修目的を決める

ネットワーク監視、運用、構築補助、ヘルプデスクなど、想定する配属先と業務を整理します。

資格取得だけでなく、研修後にどの業務を担当させたいかを決めます。

2.受講開始時の知識を確認する

IT未経験、ITパスポート相当の知識あり、ヘルプデスク経験あり、サーバー運用経験ありなど、受講者の出発点を確認します。

経験者であっても、IPアドレスやルーティングの理解が不足している場合があるため、経歴だけで判断しません。

3.受講期間と週間学習時間を決める

当社研修の総学習時間は180時間が目安です。受講期間だけを決めるのではなく、勤務時間内に毎週何時間を確保するかを決めます。

詳しい時間配分は、CCNA研修期間は何か月必要かで解説しています。

4.週次で進捗と理解度を確認する

毎日細かく管理するのではなく、週に1回、進捗率、理解度テスト、最終ログイン日を確認します。

遅れている場合は、本人の意欲だけを問題にせず、学習時間が確保されているか、前の分野でつまずいていないか、質問先が明確かを確認します。

確認項目と声掛けの基準は、法人eラーニングの進捗管理で詳しく解説しています。

5.問題演習で弱点を特定する

技術解説を一通り終えた後は、分野別の問題とシミュレーション問題へ進みます。

正答率だけでなく、誤答が集中している分野を確認し、受験前の復習へ反映します。

6.配属に必要な追加学習へつなげる

CCNA研修の進捗と理解度を踏まえ、Linux、クラウド、監視運用、ビジネススキルなど、案件別の学習へ進みます。

スキルシートへ記載する場合は、資格名だけでなく、学習した分野、理解できる設定、問題演習の実施状況など、事実に基づいて整理します。

CCNA研修を配属判断へ使う3つの評価軸

SES企業では、CCNAの合否だけで配属可否を決めず、「学習継続」「知識定着」「案件準備」の3段階で確認します。

評価軸確認材料配属判断での使い方
学習継続学習進捗率、最終ログイン日計画に沿って継続できているか確認する
知識定着理解度テスト、問題演習、受講者への確認CCNA分野の弱点と復習範囲を特定する
案件準備想定業務、追加スキル、手順書理解、報告・連絡・相談案件ごとに不足する研修とOJTを決める

当社研修では、法人管理者用アカウントを1つ無料で提供します。管理画面では、受講者の進捗、理解度テスト、最終ログイン日を確認できます。案件準備の評価は、導入企業が面談や社内OJTと組み合わせて行います。

SES企業向けの料金プラン

当社研修は、教材の範囲を変えず、利用期間に応じて3つのプランを用意しています。

プラン料金(税別・1名)主な利用場面
1か月50,000円新人研修、待機期間中の集中学習
3か月90,000円社内業務と並行した配属前研修
6か月150,000円案件と並行した学び直し、長期育成

すべてのプランに、動画、PDF、理解度テスト、試験対策問題、受講者への質問対応、法人向け進捗管理を含みます。

料金だけでなく、CCNA法人研修の費用相場CCNA法人研修のカリキュラムもあわせて確認してください。

SES企業でCCNA研修の導入が適しているケース

  • 未経験者を1名から通年採用している
  • 研修開始時期が社員ごとに異なる
  • 社内講師を継続して確保できない
  • 待機期間の学習内容を標準化したい
  • 受講者からの技術質問を外部へ切り出したい
  • 進捗と理解度を研修担当者が確認したい
  • 1〜6か月で学習時間を柔軟に設計したい

一方、特定案件の機器構成や自社独自の作業手順だけを短期間で教えたい場合は、CCNA研修とは別に社内OJTや案件別研修が必要です。

導入前のチェックリスト

  • CCNAを学ばせる目的を説明できる
  • 想定する配属業務を整理している
  • 受講者の開始時点の知識を確認している
  • 勤務時間内に学習時間を確保できる
  • 受講期間と受験予定日を決めている
  • 週次で進捗を確認する担当者を決めている
  • 受講者が質問できる環境を用意している
  • CCNA以外に必要な案件別研修を整理している
  • 研修結果を配属判断へどう使うか決めている
  • 研修費、受験料、再受験時の費用負担を決めている

助成金を検討する場合は、研修開始前にCCNA法人研修で使える助成金を確認し、管轄労働局または社会保険労務士へ相談してください。

よくある質問

SES企業がCCNA研修を導入する目的は何ですか

未経験者へネットワークの共通知識を身につけさせ、学習進捗と理解度を確認できる状態にすることが主な目的です。資格取得だけでなく、想定案件に必要な追加研修へつなげます。

CCNAに合格すれば案件へ配属できますか

合格だけで配属が決まるとは限りません。案件に応じて、Linux、クラウド、監視運用、手順書、報告・連絡・相談などの知識や行動も確認する必要があります。

未経験者でも受講できますか

受講できます。当社研修は、ネットワーク通信の全体像、OSI参照モデル、TCP/IP、IPアドレスなどの基礎から学べます。

待機中の社員1名だけでも利用できますか

1名から利用できます。1か月、3か月、6か月から、確保できる学習時間に合わせて選択できます。

研修担当者は進捗を確認できますか

法人管理者用アカウントから、受講者の進捗、理解度テスト、最終ログイン日を確認できます。管理者アカウントは1つ無料です。

受講者から質問できますか

質問できます。当社研修では、受講者からの質問に原則1営業日以内で回答します。

受講期間によって教材は変わりますか

教材の学習範囲は同じです。1か月、3か月、6か月で異なるのは利用できる期間です。

CCNAの受験料は研修料金に含まれますか

受験料は研修料金に含まれません。社内で受験料や再受験時の費用負担ルールを決めてください。

SES企業向けCCNA研修を相談する

SES企業のCCNA研修は、未経験者へ教材を渡すだけでなく、学習時間、進捗確認、質問対応、受験予定日、配属後に必要な追加研修まで含めて設計することが重要です。

当社研修は、1名50,000円(税別)から利用できます。採用時期や待機開始日が分散していても、対象社員ごとに受講を開始できます。

受講人数、対象社員の経験、開始希望日、確保できる学習時間を伺い、適した受講期間をご案内します。

執筆者・参考情報

執筆:株式会社iT 代表取締役 飯塚寛也

保有資格:ネットワークスペシャリスト、CCNP Enterpriseほか

本記事は2026年9月1日時点の情報です。試験範囲や提供内容は変更される可能性があります。

公開・更新日:2026年9月1日