CCNA法人研修のカリキュラム|6分野の学習内容と未経験者向け学習順序

CCNA法人研修のカリキュラムでは、ネットワークの基礎からルーティング、スイッチング、IPサービス、セキュリティ、自動化までを体系的に学びます。

法人研修として導入する場合は、試験範囲を並べるだけでは不十分です。未経験者が前提知識から順番に理解できる構成と、知識を定着させるテスト・問題演習を組み合わせる必要があります。

当社のCCNA法人研修は、動画、PDF、理解度テスト、試験対策問題を組み合わせた総学習時間180時間のeラーニングです。1名から利用でき、受講期間は1か月、3か月、6か月から選択できます。

研修内容と料金は、法人向けCCNA研修の詳細ページで確認できます。

CCNA法人研修のカリキュラムを構成する4要素

CCNA法人研修のカリキュラムは、次の4要素で構成すると導入後の失敗を減らせます。

  • CCNAの出題範囲を体系的に学ぶ技術解説
  • 学んだ内容を定着させる理解度テスト
  • 本試験を想定した選択問題とシミュレーション問題
  • つまずきを解消する質問対応

CCNA合格だけを目標にすると、用語やコマンドの暗記に偏りやすくなります。法人研修では、パケットがどのように送信され、スイッチやルーターを経由して宛先へ到達するのかを理解したうえで、設定や問題演習へ進む順序が重要です。

当社研修では、技術解説講座で理解をつくり、理解度テストで定着度を確認し、試験対策問題で得点力を高めます。

CCNA 200-301で学ぶ6つの分野

2026年9月1日時点のCCNA 200-301 v1.1は、6分野で構成されています。

出題分野出題比率主な学習内容
Network Fundamentals20%ネットワーク機器、トポロジー、OSI参照モデル、TCP・UDP、IPv4・IPv6、サブネット、仮想化
Network Access20%VLAN、トランク、CDP・LLDP、EtherChannel、STP、無線LAN、機器管理
IP Connectivity25%ルーティングテーブル、経路選択、スタティックルート、OSPF、FHRP
IP Services10%NAT、NTP、DHCP、DNS、SNMP、Syslog、QoS、SSH、TFTP・FTP
Security Fundamentals15%脅威と脆弱性、アクセス制御、VPN、ACL、レイヤ2セキュリティ、AAA、無線セキュリティ
Automation and Programmability10%コントローラーベースネットワーク、API、JSON、Ansible、Terraform、AI・機械学習の基礎

出題比率が最も高いのはIP Connectivityの25%です。ただし、ルーティングを理解するには、IPアドレス、サブネット、イーサネット、スイッチングの基礎が欠かせません。

研修カリキュラムは、出題比率の高い分野から単純に並べるのではなく、前提知識の依存関係に沿って組む必要があります。

未経験者向けカリキュラムの学習順序

ネットワーク未経験者には、次の順序で学習させると理解しやすくなります。

1.ネットワーク通信の全体像

最初に、LANとWAN、ルーターとスイッチ、サーバーとクライアント、プロトコルの役割を学びます。

この段階では、個別のコマンドを暗記するよりも、端末から送信されたデータがどの機器を通って相手へ届くのかを把握することが重要です。

2.OSI参照モデルとTCP/IP

物理層、データリンク層、ネットワーク層、トランスポート層など、通信を階層ごとに整理します。

Ethernet、IP、TCP、UDPの役割を関連付けて学ぶことで、障害が発生している層を切り分ける基礎ができます。

3.IPv4・IPv6とサブネット

IPv4アドレス、サブネットマスク、ネットワークアドレス、ブロードキャストアドレス、利用可能なホスト範囲を学びます。

サブネット計算は、未経験者がつまずきやすい分野です。説明を読むだけではなく、計算問題を繰り返し解き、判断手順を定着させる必要があります。

4.スイッチングとVLAN

MACアドレステーブル、フレーム転送、VLAN、トランク、STP、EtherChannelを学びます。

同一ネットワーク内の通信と、異なるネットワーク間の通信を区別できるようにすることが、次のルーティング学習につながります。

5.ルーティングとOSPF

ルーティングテーブルの読み方、最長一致、スタティックルート、デフォルトルート、OSPF、FHRPを学びます。

経路があるか、次の転送先はどこか、どの経路が選択されるかを順番に判断できる状態を目指します。

6.IPサービスとネットワーク運用

NAT、DHCP、DNS、NTP、SNMP、Syslog、QoS、SSHなど、ネットワークの運用に必要なサービスを学びます。

用語の定義だけでなく、どのような場面で使われる機能なのかを確認します。

7.セキュリティと無線LAN

ACL、ポートセキュリティ、DHCPスヌーピング、Dynamic ARP Inspection、AAA、VPN、WPA2・WPA3などを学びます。

設定方法だけでなく、どの脅威を防ぐための機能なのかを関連付けることで、記憶しやすくなります。

8.自動化とプログラマビリティ

従来型ネットワークとコントローラーベースネットワークの違い、REST API、JSON、構成管理ツール、ネットワーク運用におけるAI・機械学習の基礎を学びます。

未経験者の場合は、ルーティングやスイッチングの基礎を理解してから取り組む方が、抽象的な概念を整理しやすくなります。

9.試験対策問題と総復習

分野別問題で弱点を特定し、選択問題とシミュレーション問題を繰り返します。

正解だけを覚えるのではなく、他の選択肢がなぜ不正解なのかを説明できる状態を目標にします。

180時間のカリキュラム配分例

当社研修の総学習時間は180時間が目安です。これは動画の再生時間だけではなく、PDFの確認、理解度テスト、試験対策問題、復習を含む総学習時間です。

法人担当者が社内の学習時間を確保するときは、次のように配分できます。

学習段階時間の目安主な内容到達目標
基礎理解30時間通信の全体像、OSI参照モデル、TCP・UDP、IPv4・IPv6、サブネット通信の流れとIPアドレスを説明できる
ネットワークアクセス30時間Ethernet、VLAN、トランク、STP、EtherChannel、無線LANレイヤ2通信と冗長化の基本を判断できる
IP接続35時間ルーティングテーブル、スタティックルート、OSPF、FHRP経路選択と基本設定を理解できる
サービス・セキュリティ35時間NAT、DHCP、DNS、NTP、SNMP、Syslog、ACL、AAA、VPN主要サービスと防御機能の役割を説明できる
自動化・管理20時間コントローラー、API、JSON、構成管理、AI・機械学習自動化分野の基本用語と構成を判断できる
問題演習・総復習30時間理解度テスト、分野別問題、シミュレーション問題、弱点復習受験前の弱点を把握し、合格水準を目指せる

上記は、180時間を社内研修へ割り当てるための一例です。受講者の経験、理解度、復習量によって実際の配分は変わります。

未経験者は基礎理解とサブネットに時間を使い、実務経験者は理解済みの範囲を短縮して問題演習へ時間を回す方法が適しています。

当社研修は、1か月・3か月・6か月のどのプランでも学習範囲は同じです。受講期間はカリキュラムの内容ではなく、180時間を勤務時間内にどう確保するかで決めます。期間別の必要学習時間と選び方は、CCNA法人研修は何か月必要かで詳しく解説しています。

カリキュラムに理解度テストが必要な理由

動画を最後まで視聴しても、内容を理解できているとは限りません。

法人研修では、各分野の学習後に理解度テストを行い、次の分野へ進める状態かを確認する必要があります。

視聴率と理解度を分けて確認する

視聴が進んでいてもテストの得点が低い場合は、復習や質問が必要です。一方、得点が安定している受講者は、問題演習へ早めに進めます。

完了率だけで研修成果を判断せず、理解度テストの結果と組み合わせて確認します。

不正解の理由まで確認する

CCNAでは、似た用語や設定が複数登場します。正しい選択肢を覚えるだけでは、条件が変わった問題へ対応できません。

問題演習では、正解の根拠と、他の選択肢が不適切な理由を確認することが重要です。

理解度テストをカリキュラムへ入れた後は、企業側が進捗・得点・最終ログイン日を定期的に確認します。具体的な確認項目、週次運用、学習が止まった社員への対応は、法人eラーニングの進捗管理で解説しています。

質問対応をカリキュラムへ組み込む

未経験者は、IPアドレスやサブネット、VLAN、ルーティングなど、前の内容を理解できないまま次へ進むと、その後の学習も止まりやすくなります。

社内にネットワークを教えられる社員がいても、通常業務の合間にすべての質問へ対応するのは負担になります。

当社研修では、受講者からの質問に原則1営業日以内で回答します。質問対応を研修に含めることで、人事・研修担当者や現場エンジニアの対応負担を抑えられます。

法人向けeラーニングの確認項目は、CCNA法人向けeラーニングの選び方もご参照ください。

受験予定日が2027年2月以降の場合

Ciscoは、CCNA v2.0の初回受験日を2027年2月3日と案内しています。2026年9月1日時点で実施されている試験はCCNA 200-301 v1.1です。

受講開始時の試験範囲だけでなく、社員が実際に受験する日の試験バージョンを確認してください。

切替時期をまたぐ研修で確認すること

  • 受験予定日が2027年2月3日より前か後か
  • 研修教材がどの試験バージョンを対象としているか
  • 受講期間中に試験範囲が切り替わる場合の案内方法
  • 追加・変更分野をどの教材で補うか
  • 問題演習が受験時点の試験へ対応しているか

6か月研修などで受験予定日が切替時期に近い場合は、申込み前に対象試験と受験スケジュールを確認してください。

当社研修をご検討の際は、想定している受講開始日と受験予定日をお知らせください。対応している試験範囲をご案内します。

CCNA法人研修のカリキュラム選定チェックリスト

  • 現行のCCNA試験範囲を確認している
  • 未経験者が基礎から順番に学べる
  • 動画だけでなくPDFや理解度テストがある
  • 選択問題とシミュレーション問題で演習できる
  • 受講者が質問できる
  • 質問への回答目安が明確になっている
  • 法人担当者が進捗と得点を確認できる
  • 受講期間内に180時間を確保できる
  • 受験予定日と試験バージョンが一致している
  • 研修費用と追加費用の範囲が明確になっている

費用を含めた選定基準は、CCNA法人研修の費用相場CCNA法人研修の比較・選び方で解説しています。

当社CCNA法人研修のカリキュラム概要

項目内容
対応試験CCNA 200-301
総学習時間180時間が目安
教材動画、PDF、理解度テスト、試験対策問題
問題演習選択問題、シミュレーション問題
受講期間1か月、3か月、6か月
受講人数1名から
質問対応受講者からの質問に原則1営業日以内で回答
進捗管理法人管理者が進捗、理解度テスト、最終ログイン日を確認可能
管理者アカウント1つ無料
料金1名50,000円(税別)から

受講期間が異なっても、教材の学習範囲は同じです。受講者が確保できる学習時間に合わせて期間を選択します。

新人研修としての設計例は、新入社員向けCCNA研修の進め方もご参照ください。

よくある質問

CCNA法人研修では何を学びますか

ネットワーク基礎、Network Access、IP Connectivity、IP Services、Security Fundamentals、Automation and Programmabilityの6分野を学びます。当社研修では、動画、PDF、理解度テスト、試験対策問題を組み合わせています。

ネットワーク未経験者でも受講できますか

受講できます。当社研修は、通信の全体像、OSI参照モデル、TCP/IP、IPアドレスなどの基礎から順番に学べる構成です。

180時間は動画の合計時間ですか

動画の再生時間だけではありません。動画、PDF、理解度テスト、試験対策問題、復習を含む総学習時間の目安です。

期間によってカリキュラムは変わりますか

当社研修では、1か月、3か月、6か月のいずれも教材の学習範囲は同じです。違いは利用できる期間と、1日または1週間当たりに必要な学習時間です。

受講者から質問できますか

質問できます。当社研修では、受講者からの質問に原則1営業日以内で回答します。

CCNA v2.0にはいつ切り替わりますか

Ciscoの案内では、CCNA v2.0の初回受験日は2027年2月3日です。切替時期をまたぐ研修では、申込み前に受験予定日と教材の対応範囲を確認してください。

CCNA法人研修のカリキュラムを相談する

CCNA法人研修では、6つの試験分野を羅列するのではなく、ネットワーク基礎からスイッチング、ルーティング、サービス・セキュリティ、自動化、問題演習へ進む順序が重要です。

当社研修は、1名50,000円(税別)から利用できます。動画、PDF、理解度テスト、試験対策問題に加え、原則1営業日以内の質問対応と法人向け進捗管理を含みます。

対象社員の経験、人数、開始希望日、受験予定日を伺い、適した受講期間をご案内します。

執筆者・参考情報

執筆:株式会社iT 代表取締役 飯塚寛也

保有資格:ネットワークスペシャリスト、CCNP Enterpriseほか

本記事は2026年9月1日時点の情報です。試験範囲や提供内容は変更される可能性があります。

公開・更新日:2026年9月1日