CCNA研修は内製か外注か|費用・講師工数と判断基準を比較

CCNA研修を内製するか外注するかは、受講料だけではなく、教材作成、講師確保、質問対応、進捗管理、試験改訂への対応まで含めて判断します。

社内固有のネットワーク構成や作業手順は内製に向いています。一方、CCNAの基礎学習と試験対策は、専門教材と質問対応を外部へ任せる方が、現場エンジニアの工数を抑えやすくなります。

多くの企業では、CCNAの共通知識を外部研修で学び、自社の機器構成、手順書、案件ルールを社内OJTで教える併用型が現実的です。

当社の法人向けCCNA研修は、動画、PDF、理解度テスト、試験対策問題、質問対応、法人向け進捗管理を含み、1名50,000円(税別)から利用できます。

CCNA研修の内製と外注の違い

内製研修は、教材の準備から講義、質問対応、進捗確認までを自社で行う方法です。外注研修は、研修会社が用意した教材や運用支援を利用します。

比較項目内製研修外注研修
教材自社で作成・選定する研修会社の教材を利用する
講師社内エンジニアを確保する外部教材・講師・サポートを利用する
自社業務への適合機器構成や手順を反映しやすい共通知識を体系的に学びやすい
開始準備教材、日程、評価方法の準備が必要契約とアカウント発行後に開始しやすい
品質の均一化担当講師によって差が出やすい同じ教材を全受講者へ提供できる
質問対応社内担当者が対応する契約範囲に応じて研修会社が対応する
進捗管理自社で記録方法を作るLMSや管理画面を利用できる場合がある
試験改訂自社で変更点を調査・反映する対応範囲を研修会社へ確認する
費用受講料は抑えられても社内工数が発生する受講料と社内管理工数が発生する

内製と外注のどちらが常に優れているわけではありません。何を共通化し、何を自社固有の教育として残すかを分けることが重要です。

内製研修で発生するコスト

内製研修は、外部への受講料が発生しないため、安く見える場合があります。ただし、社内で次の工数が発生します。

  • CCNA試験範囲の調査
  • 動画、スライド、テキスト、問題の作成
  • 研修カリキュラムと学習順序の設計
  • 講義または質問対応を行う社員の確保
  • 理解度テストと評価基準の作成
  • 受講者ごとの進捗確認
  • 教材と問題の修正・更新
  • 受講者が増えた場合の追加対応

内製コストは、次のように考えると比較しやすくなります。

内製コスト=教材準備工数+講師工数+質問対応工数+進捗管理工数+更新工数

たとえば、ネットワークエンジニアが通常案件を離れて教材作成や質問対応を行う場合、その時間も教育コストです。

受講人数が少ない、採用時期が分散している、試験対策教材を一から作る必要がある企業では、受講料だけで内製と外注を比べないようにしてください。

CCNA研修を内製するメリット

自社のネットワーク環境を教材にできる

自社で使用している機器、構成図、監視ツール、申請手順を使って研修できます。

研修後に担当する業務と直接結び付けやすい点は、内製研修の大きなメリットです。

社内ルールを教えられる

変更管理、エスカレーション、障害報告、セキュリティ規程など、外部研修では扱えない自社固有のルールを教えられます。

講師側の知識も整理される

社内エンジニアが教材を作り、人へ説明することで、暗黙知を言語化できます。

作成した教材を社内ナレッジとして蓄積できれば、その後のOJTにも利用できます。

CCNA研修を内製する際の課題

講師の稼働を継続的に確保する必要がある

研修開始時の講義だけでなく、受講期間中の質問、進捗確認、理解度の評価まで担当者が必要です。

詳しいエンジニアほど案件で稼働しているため、研修対応が後回しになる場合があります。

教え方が担当者に依存する

技術を知っていることと、未経験者へ順番に説明できることは別です。

講師ごとに説明範囲や評価基準が変わると、受講者の到達水準を揃えにくくなります。

試験範囲と問題を更新する必要がある

CCNAの試験範囲は改訂されます。教材、理解度テスト、対策問題を継続して確認しなければなりません。

受講者が実際に受験する時点の試験バージョンと、社内教材の対応範囲が一致しているか確認します。

CCNA研修を外注するメリット

研修準備を短縮できる

教材、カリキュラム、理解度テスト、問題演習が用意されていれば、社内で一から作る必要がありません。

採用後すぐに研修を始めたい場合や、受講者が1名ずつ発生する場合に対応しやすくなります。

社内エンジニアの質問対応を減らせる

質問対応を含む研修であれば、サブネット、VLAN、ルーティングなどの技術質問を外部へ切り出せます。

社内エンジニアは、自社の環境や案件固有の内容へ集中できます。

同じ教材で学習水準を揃えられる

入社時期や所属部署が異なる社員へ、同じカリキュラムと問題を提供できます。

経験の違いは理解度テストや問題演習で確認し、必要な範囲を復習させます。

研修運用を標準化しやすい

法人向け管理機能がある研修では、学習進捗、理解度テスト、最終ログイン日などを確認できます。

本人へ毎回状況を聞くのではなく、学習データを見てフォローできます。

進捗データの確認頻度と声掛け方法は、法人eラーニングの進捗管理で解説しています。

外注研修を選ぶ際の注意点

外注すれば、研修担当者の作業がすべてなくなるわけではありません。

研修目的は社内で決める

資格取得を目指すのか、配属前の基礎教育にするのか、既存社員の学び直しにするのかを決めます。

目的が曖昧なまま受講させると、教材を完了しても次の業務へつながりません。

学習時間を確保する

eラーニングであっても、受講者が勤務時間内に学習できなければ進みません。

受講期間と週当たりの学習時間を決め、上司と研修担当者で共有します。

進捗確認の担当者を決める

管理画面を利用できても、誰も確認しなければ学習の遅れを発見できません。

週1回など確認頻度を決め、遅れている受講者へ早めに声を掛けます。

契約に含まれる範囲を確認する

  • 教材の種類
  • 理解度テストと問題演習
  • 質問対応の有無と回答目安
  • 管理者アカウントの有無
  • 進捗画面で確認できる項目
  • 受講期間と延長料金
  • CCNA受験料の扱い
  • 試験改訂時の対応範囲

CCNA法人研修の比較・選び方では、導入前に比較すべき項目を詳しく解説しています。

内製・外注の判断基準

企業の状況適した方法
自社固有の機器や作業手順を重点的に教えたい内製研修・OJT
社内に教材と講師があり、継続して更新できる内製研修
CCNAの基礎から試験対策まで体系的に学ばせたい外注研修
ネットワークを教えられる社員の稼働を確保できない外注研修
採用時期が分散し、1名ずつ研修を開始したいeラーニング型の外注研修
CCNA基礎と自社業務の両方を教えたい外注研修と社内OJTの併用
進捗と理解度を研修担当者が確認したい管理機能付きの外注研修または自社LMS

研修形式だけで判断せず、社内で確保できる人員と時間を基準に選びます。

外注と社内OJTを併用する方法

CCNA法人研修では、すべてを内製または外注に寄せる必要はありません。

外部研修へ任せる内容

  • ネットワーク基礎
  • OSI参照モデルとTCP/IP
  • IPv4・IPv6とサブネット
  • スイッチング、VLAN、STP
  • ルーティング、OSPF
  • IPサービス、セキュリティ、自動化
  • 理解度テストと試験対策問題
  • CCNAに関する技術質問への対応

社内で教える内容

  • 自社や顧客のネットワーク構成
  • 使用する監視・運用ツール
  • 作業申請と変更管理
  • 障害対応とエスカレーション
  • 手順書、報告書、構成図の読み方
  • 顧客対応と社内ルール

共通知識を外部研修で揃えた後に自社業務へ接続すると、OJT担当者が基礎用語から説明する負担を減らせます。

費用を比較する方法

外注研修の受講料と、内製研修の社内工数を同じ期間で比較します。

比較項目内製で確認する数字外注で確認する数字
初期準備教材作成時間、試験範囲の調査時間初期費用、契約手続き
研修実施講師時間、会議室、機器受講料、必要な端末・環境
質問対応担当者数、1人当たり対応時間質問対応の有無、追加料金
進捗管理集計・面談・レポート作成時間管理機能、管理者アカウント
更新教材と問題の改訂時間対応試験と更新方針
OJT自社業務を教える時間外注後も必要な社内OJT時間

当社CCNA法人研修は、1名50,000円(税別)からです。料金の詳細は、CCNA法人研修の費用相場で確認できます。

当社研修を利用する場合の役割分担

項目当社研修導入企業
CCNA技術解説動画・PDFを提供学習時間を確保する
理解度確認理解度テストを提供結果を確認して声を掛ける
試験対策選択問題・シミュレーション問題を提供受験予定日を決める
質問対応原則1営業日以内で回答自社固有の質問へ対応する
進捗管理管理者アカウントを1つ無料提供週次などで進捗を確認する
社内OJT対象外自社の環境・手順・ルールを教える

研修内容は、CCNA法人研修のカリキュラムで確認できます。

よくある失敗

内製なら無料だと考える

教材作成、講師、質問対応、進捗管理に使う社員の時間もコストです。案件や本来業務から離れる時間を含めて比較します。

外注すれば管理が不要だと考える

受講者の学習時間確保、進捗確認、社内OJTは導入企業が行います。管理者と確認頻度を決めてください。

CCNA合格だけを配属条件にする

案件によっては、Linux、クラウド、監視運用、報告・連絡・相談なども必要です。資格と業務要件を分けて確認します。

自社業務まで外部研修へ求める

外部研修は共通知識の習得に向いています。自社固有の構成や手順は、社内OJTと組み合わせます。

受講期間だけ決めて学習時間を確保しない

開始日と終了日だけではなく、勤務時間内に毎週何時間学ぶかを決めます。CCNA研修期間の決め方もご参照ください。

よくある質問

CCNA研修は内製と外注のどちらが安いですか

受講人数、社内講師の人件費、教材作成、質問対応、進捗管理、更新工数によって変わります。外部への支払額だけでなく、社内で使う時間を金額換算して比較してください。

社内にCCNA保有者がいれば内製できますか

技術知識に加え、教材、学習順序、問題、評価基準、質問対応時間を用意できれば内製できます。資格を保有しているだけでなく、未経験者へ教える時間と仕組みを確保できるか確認してください。

外注しても社内OJTは必要ですか

必要です。外部研修でネットワークの共通知識を学び、自社の機器構成、手順書、監視ツール、社内ルールは社内OJTで教える方法が適しています。

受講者1名だけでも外注できますか

当社研修は1名から利用できます。採用や待機の発生時期に合わせて開始できます。

受講者から技術質問はできますか

できます。当社研修では、受講者からの質問に原則1営業日以内で回答します。

研修担当者は進捗を確認できますか

法人管理者用アカウントから、受講者の進捗、理解度テスト、最終ログイン日を確認できます。管理者アカウントは1つ無料です。

研修期間は選べますか

1か月、3か月、6か月から選べます。教材の学習範囲は同じで、利用できる期間が異なります。

CCNA研修の内製・外注を相談する

CCNA研修では、共通知識と試験対策を外部研修へ任せ、自社固有の環境と作業手順を社内OJTで教える併用型が有効です。

当社研修は、1名50,000円(税別)から、動画、PDF、理解度テスト、試験対策問題、質問対応、進捗管理を利用できます。

現在の研修方法、対象人数、社内講師の有無、開始希望日を伺い、内製を残す範囲と外部化する範囲を整理します。

執筆者・参考情報

執筆:株式会社iT 代表取締役 飯塚寛也

保有資格:ネットワークスペシャリスト、CCNP Enterpriseほか

本記事は2026年9月1日時点の情報です。試験範囲や提供内容は変更される可能性があります。

公開・更新日:2026年9月1日